司法試験・予備試験対策の学習雑誌である受験新報のバックナンバーまとめです。受験新報の最新号のほか、2015年度のバックナンバーの詳細について掲載しています。
なお2016年度のバックナンバーについては、
「受験新報バックナンバーまとめ、誌上模試も」
また2014年度および2013年度7月号以降のバックナンバーについては、
「受験新報バックナンバーまとめ、短答対策から論文試験対策まで」
このほか司法試験や予備試験の最新情報については、司法試験講師ブログも併せてご参照ください。
- 受験新報 最新号
- 2015年12月号 上位合格答案とその思考過程
- 2015年11月号 令状基本問題で学ぶ捜査30講
- 2015年10月号 行政法 重要判例規範集
- 2015年9月号 民法改正!ここが変わる
- 2015年8月号 平成27年度司法試験 論文式問題と解説
- 2015年7月号 採点実感から考える合格答案の思考方法
- 2015年6月号 予備試験論文対策「合格への重要ポイント攻略」
- 2015年5月号 司法試験・予備試験 論文直前対策!出題論点予想
- 2015年4月号 司法試験論文式対策 採点実感から考える合格答案の思考方法「行政法・民事訴訟法・刑法」
- 2015年3月号 予備試験対策 家族法・商法総則・商行為法・手形法・小切手法のポイント解説
- 2015年2月号 判例の射程問題の考え方・論じ方
- 2015年1月号 犯罪構成要件の定義集
受験新報 最新号
受験新報の最新号です。受験新報は大型書店に行けば購入できますが、ネット通販が便利です。特に雑誌の通販サイト「Fujisan.co.jp」では、定期購読が可能です。
この受験新報の定期購読ですが、1冊ごと購入するよりもお得になっています。これは値段が高い特大号も含まれているからです。またレビューの投稿で割引クーポンの付与も。
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2015年12月号 上位合格答案とその思考過程
受験新報2015年12月号の特集は「上位合格答案とその思考過程」です。
司法試験の最難関である論文式試験。答案の書き方が分からないという方はいらっしゃらないと思いますが、得点が思うように伸びないと悩んでいる方は多いはず。
もちろん採点実感はチェックされていると思いますが、具体的に事実認定の詳細など(刑法)、上位合格者の答案と比較することで参考になる部分が多いと思います。
そして最終的な答案だけではなく、「その思考過程」も掲載されていますから、例えば「論点をどこまで書けばいいのか」など検討してみるのもおすすめです。
このほか受験新報2015年12月号では、別冊付録として「平成27年度合格体験記集」も。他の号でも合格体験記の掲載はありますが、本号ではボリュームがある別冊です。合格の方法は人それぞれですが、合格者の共通点を探してみて、取り入れてみてはいかがでしょうか。受験新報2015年12月号の詳細はこちら
2015年11月号 令状基本問題で学ぶ捜査30講
受験新報2015年11月号の特集は「令状基本問題で学ぶ捜査30講」です。
新司法試験になってから刑事訴訟法の答案は判例・実務ベースで書くのが一般的になりましたが、本号ではそのような流れをくみ、実務書として有名な「増補令状基本問題」をベースとして30項目を解説するものです。判例百選などの参照文献のページもあり効果的に学習が進むと思います。
この他の記事として、慶応大学教授の井田良先生による「刑法総論の基本問題」があります。第10回となる今回は「正犯概念」がテーマです。正犯についてはもちろんのこと、間接正犯と教唆犯の区別など、充実した内容です。
またアガルートアカデミーの内藤慎太郎先生による「論文答案の書き方、実践編」も。今回は第1回として刑法の体系と刑法総論の書き方について説明しています。旧司や予備試験の答案例を基に、問題分析から答案完成まで思考回路が分かります。
そして伊藤建先生の「憲法、論文の流儀」もスタート。記念すべき今回は表現を自由(1)となっています。受験新報2015年11月号の詳細はこちら
2015年10月号 行政法 重要判例規範集
受験新報2015年10月号の特集は「行政法 重要判例規範集」です。重要判例の学習と言えば「判例百選」や「重要判例解説」が思い浮かびます。
もっとも論証など実際の試験で使える形にするには、作業が必要です。そんな重要判例と規範をまとめたのが今回の特集です。行政法のみですが、論文式試験対策に活用されると良いでしょう。
このほか受験新報2015年10月号では、伊藤たける先生の「行政法の流儀・実践編」を掲載。最終回となる今回は「処分性」がテーマです。
またアガルートアカデミー代表の工藤北斗先生による「論文答案の書き方講座・基礎編」では、実際の答案作成の過程がテーマです。これまでの連載で培った知識を元に、実際の答案を書いて見てはいかがでしょうか。受験新報2015年10月号の詳細はこちら
2015年9月号 民法改正!ここが変わる
受験新報2015年9月号の特集は「民法改正!ここが変わる」です。大規模な改正となる民法改正ですが、民法総則・債権総論・契約法(総論および各論)に分けて平野裕之先生が解説しています。
また好評連載として、元LEC東京リーガルマインドの工藤北斗先生(現アガルート)による「論文答案の書き方講座 ~基礎編~」。今回は司法試験や予備試験の応用問題を中心に扱われています。判例の射程問題の考え方など、論文試験の検討に役立つでしょう。
このほか「知りたい!弁護士の仕事」も掲載。弁護士というと民事法務、刑事弁護が頭に思い浮かびますが、今回の記事では渉外弁護士や企業内弁護士など違った活躍の仕方について解説しています。また執筆陣も現役の弁護士によるので、興味深く読み進めることができるでしょう。受験新報2015年9月号の詳細はこちら
2015年8月号 平成27年度司法試験 論文式問題と解説
受験新報2015年8月号の特集は「司法試験 論文式問題と解説」。これは平成27年5月に実施された司法試験の論文式試験について、問題文および解説を掲載しているものです。
そして今回の一番の特長が、大学の先生による解説である点です。これは「誌上採点教室」でもお馴染みの各先生方が、平成27年度論文式試験を分析し解説しています。正確さにおいておすすめの解説号です。
また合格者が書いた答案例や、受験生の方の感想も併せて掲載されていますので、限られた試験時間でどこまで書けば合格ラインを越えることができるのか?など検討すべき課題も多いと思います。ぜひ論文式試験のフィードバックに活用してください。
このほか受験新報2015年8月号では、伊藤たけるの集中連載や平成26年度合格体験記など、関連コンテンツも多数掲載。ぜひ司法試験の合格に向けて活用してください。受験新報2015年8月号の詳細はこちら
2015年7月号 採点実感から考える合格答案の思考方法
受験新報2015年7月号の特集は「採点実感から考える合格答案の思考方法」です。司法試験の終了後には大手スクールを中心に分析会イベントなどが実施されています。
そして受験新報では憲法・民法・商法・刑事訴訟法の各科目につき、法務省発表の採点実感を元に合格レベルの答案作成の過程を考えるのが、今回のテーマです。
なお大学に先生方による詳細な分析記事は、2015年8月号に掲載される予定なので、こちらも併せて参照してください。
このほか受験新報2015年7月号では、井田良先生の刑法連載「責任の概念と内実」、また刑事系や公法系の答案に定評がある工藤北斗先生の連載「論文答案の書き方講座・基礎編」も。
また「平成26年度合格体験記」では、予備試験経由で司法試験に合格された方の体験記も。予備試験受験生の方は、その後に挑戦される司法試験の展望について、今回の合格体験記を参考にされると良いと思います。受験新報2015年7月号の詳細はこちら
2015年6月号 予備試験論文対策「合格への重要ポイント攻略」
受験新報2015年6月号の特集は「予備試験論文対策・合格への重要ポイント攻略」です。
司法試験予備試験の最大の関門である論文試験。短答試験を合格された方が挑戦し、約5分の1しか合格できない難関です。その後の口述試験でも不合格者は出ますが、やはり論文試験が一番の勝負となります。
そんな論文試験に対し、受験新報2015年6月号では「論文対策」として特集を組みました。「刑事手続」「民事訴訟─誘導の読み方」「民事実務」「法曹倫理」「一般教養」の5つのテーマで詳細に解説しています。
特に論文試験から課される「法律実務基礎科目」ですが、情報も少なく対策に困っている受験生の方も多いはず。そんな受験生の方におすすめの特集記事です。
また受験生の方の中には最初から一般教養(短答・論文)を捨てて法律7科目で勝負される方もいらっしゃると思います。しかし配点を考えれば、やはり対策を採っておきたいものです。そんな一般教養対策にも参考になる部分が多いと思います。
司法試験対策の記事も
このほか受験新報2016年6月号では、司法試験直前企画として「本番直前チェックシート」を掲載しています。「試験前10日間の過ごし方」「試験当日5日間のチェックポイント」「論文作成時の注意点」をテーマに記事を構成しています。
司法試験は長丁場であり、そして短答プロパーの知識が要求される短答式試験が最終日と、精神的にも体力的にもハードな試験です。
そんな司法試験前および期間中の注意点を特集して記事にしています。初めて司法試験に挑戦される受験生の方はもちろんのこと、挑戦は複数回になる受験生の方も参考にされてみてはいかがでしょうか。受験新報2016年6月号の詳細はこちら
2015年5月号 司法試験・予備試験 論文直前対策!出題論点予想
受験新報2015年5月号の特集は「司法試験・予備試験 論文直前対策!出題論点予想」です。司法試験そして予備試験の合格を決めると言っても過言ではない、論文試験の論点予想です。
もちろん旧司法試験と異なり新司法試験では、事実を丁寧に拾いどのような評価を行うかが重要になってきますが、しかし論点の知識は必要です(論証そのままの吐き出しは厳禁です)。
そんな出題が予想される論点のまとめが本号の特集です。5月の司法試験に受験予定の方は「最終チェック」として、7月の予備試験論文試験に挑戦される方は「参考すべき論点」として活用されてみてはいかがでしょうか。
このほか受験新報2015年5月号では、元LEC講師の工藤北斗先生による「論文答案の書き方講座・基礎編」を掲載。第3回となる今回は、「書くべき事項の思いつき方」をテーマに記事を執筆されています。論文の合格答案を目指して学習されると良いでしょう。受験新報2015年5月号の詳細はこちら
2015年4月号 司法試験論文式対策 採点実感から考える合格答案の思考方法「行政法・民事訴訟法・刑法」
受験新報2015年4月号の特集は「司法試験論文式対策 採点実感から考える合格答案の思考方法『行政法・民事訴訟法・刑法』」です。
司法試験終了後に法務省から採点実感が公表され、今後の答案作成の指針に作りに役立ちます。もっとも受験生の方の中には活かしきれない方もいらっしゃるでしょう。そんな受験生の方におすすめの記事です。
今回の記事では法律7科目のうち、行政法・民事訴訟法・刑法について書かれています。司法試験を受験された方は、ご自分の再現答案を参照しながら今回の記事を読まれると効果が上がると思います。
このほか受験新報2015年4月号では、ベクサなどで講義を担当する伊藤たける先生の「行政法の流儀・入門編」も掲載。今回は行政裁量がテーマです。「行政裁量の脅威」というユニークなテーマですが、「脅威」の意味とは?ぜひ記事をご参照ください。受験新報2015年4月号の詳細はこちら
2015年3月号 予備試験対策 家族法・商法総則・商行為法・手形法・小切手法のポイント解説
受験新報2015年3月号の特集は「備試験対策 家族法・商法総則・商行為法・手形法・小切手法のポイント解説」です。
司法試験予備試験は、短答試験・論文試験・口述試験と3つのステージがあり、しかも民法・憲法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法さらに一般教養と出題範囲が広いのが特徴です。
したがって短答式試験においては商法のうちの「商法総則」や「手形・小切手法」まで手が回らない受験生の方も多いでしょう。
そんな予備試験受験生の方におすすめの特集記事が今回のものです。マイナー分野ゆえに対策が疎かになりがちな箇所を中心に、ポイントを適示しながら記事を進めています。
なお手形・小切手法は馴染みが薄い受験生の方もいらっしゃると思います。もちろん基本書を読むことは否定しませんが、具体的なイメージを掴むなら、LEC柴田孝之先生の入門書「S式生講義入門 商法」がおすすめです。
商法・会社法の入門書籍は数多くありますが、司法試験の手形・小切手法についてページを割き、詳しく書かれている点がその理由です。
このほか受験新報2015年3月号では、井田良先生の「講座・刑法総論の基本問題」も。第6回目となる今回は「過失犯」がテーマです。
また「裁判官室の窓」「弁護士の雑記帳」「ある書記官の調書ファイル」等のコラム記事も。試験勉強の息抜きにおすすめです。受験新報2015年3月号の詳細はこちら
2015年2月号 判例の射程問題の考え方・論じ方
受験新報2015年2月号の特集は「司法試験・予備試験論文対策 判例の射程問題の考え方・論じ方[民法・民事訴訟法]」です。
司法試験や予備試験における判例の重要性は分かっている方は多いと思いますが、知識で止まっており、その射程までというと苦手を持つ受験生の方も多いのではないでしょうか。
そこで判例の射程範囲、そして考え方と論じ方について、予備試験および司法試験の合格者である菅野邑斗さんが解説を行っています。記事を読んだ後に過去に学習した重要判例を再検討してみてはいかがでしょうか。
また伊藤たける先生の連載記事「憲法の流儀・実践編」のテーマですが「判例の射程を叩け!」となっています。菅野邑斗さんの特集記事と関連付けて読み進められると良いでしょう。
このほか受験新報2015年2月号では、新連載として工藤北斗先生(元LEC、現在はアガルート)による「論文の学習法~論文答案の書き方講座・基礎編~」がスタートします。論文試験こそ司法試験のメインですから、ぜひ読まれることをおすすめします。受験新報2015年2月号の詳細はこちら
2015年1月号 犯罪構成要件の定義集
受験新報2015年1月号の特集は「犯罪構成要件の定義集」です。これは刑法に限りませんが、論文試験の勉強と言うと論証に傾きがちになります。
しかし新司法試験では事実の評価が重要であり、その前提となる要件を正確に押さえることが勉強の第一歩となります。
そこで今回の企画では、刑法の犯罪要件の定義をまとめました。イメージとしてはコンメンタールを極限まで凝縮した印象です。定義のほか説明のある個所もあり、定義集として活用できると思います。
次の特集は「予備試験 法律実務基礎科目攻略法[刑事]」です。予備試験から試験科目になった法律実務基礎科目ですが、過去の出題も少ないため、充分な対策が取れないと思います。
そんな法律実務基礎科目について、予備試験及び司法試験合格者がその攻略法を伝授します。法律実務基礎科目の勉強法が分からない受験生の方にもおすすめです。
このほか受験新報2015年1月号では、工藤北斗先生による「過去問から学ぶ答案の書き方──刑事訴訟法編」も。刑事系科目が充実した2015年1月号です。受験新報2015年1月号の詳細はこちら
ここまで2015年度の受験新報のバックナンバーについてみてきました。ここまで見て頂けるとお分かりになると思いますが、それぞれの号が特色ある企画記事を掲載しています。
受験新報は月刊であるためペースメーカーとしての利用方法が考えられますが、このように特集記事も特長のひとつです。弱点分野の克服にバックナンバーから最適な号を探してみてはいかがでしょうか。