漫画は短期間で合格を目指す上で重要なツール
「行政書士試験は法律の知識を問う試験なのに、漫画で学習なんて!」そのような声が聞こえてきそうですが、短期合格を目指す上で漫画は効果的な学習ツールです。逆に言えば不合格になってしまった受験生の方も、漫画を活用していれば合格できたかもしれません。
なぜ漫画が効果的な学習ツールなのでしょうか。行政書士試験は短期間で広範な学習範囲を学習する必要があります。法律初心者が多い行政書士試験受験生にとって、文字だらけの基本テキストは時間がかかりすぎる、これが最大の理由です。
漫画は文字情報ではなく画像情報であるため、より多くの情報を一度に伝えることができ、そして感情を加えることも可能なので、より印象に残ります。そして漫画は時間の流れを利用しているため、時系列で事実関係をつかむ必要のある判例学習には特に威力を発揮します。
参考記事「行政書士試験おすすめ学習漫画まとめ」
「マンガはじめて行政書士行政法」
そこで受験生の方にぜひ利用して頂きたいのが、元官僚(衆議院法制局)出身の吉田としひろ先生の「行政法まんが(マンガはじめて行政書士行政法)」と、法律資格の専門校である辰巳法律研究所による「判例マンガシリーズ」です。
まず前者の行政法漫画は、私たちの生活に馴染みがなく具体的なイメージの湧きにくい行政法を基礎の基礎から説明しています。それでいて差止訴訟や形式的当事者訴訟など細かい学習項目も漫画で詳しく解説しています。その意味で漫画とは思えない完成度の高さと言っていいでしょう。
↓こんな感じ
「法律入門判例まんが本 行政法(辰巳法律研究所)」
そして後者の判例マンガシリーズ。行政書士試験の出題科目である憲法と行政法は判例知識が直接問われます。つまり判例知識だけで解ける問題が他の科目よりも多くあります。そこで受験生の方は代表的な判例集である判例百選を使います。
しかしこれは法律初学者である行政書士受験生にはハードルが高すぎます。おそらく判例百選から学習を開始した初学者の方は、高い確率で不合格になっているのではないでしょうか。
その点、この判例マンガシリーズは判例百選をベースに作られているので、本試験に出題が予想される重要判例をフォローしています。そして前述したように漫画であるため、短時間でより印象深く学習することができます。
もちろん事件の概要を描いた4コマ漫画だけではなく判旨と合格者によるコメントも掲載されているので、行政書士試験で問われる「事件の概要と判旨」を楽しみながらマスターすることが可能です。
↓実際のページ。4コマまんがで事件の概要を短時間でのンプットが可能。また「事件の概要+判旨+コメント(解説)」がうれしい。
このように行政書士試験に短期合格を目指すならば、学習マンガはおすすめアイテムです。
もちろん漫画による学習は邪道という批判はあるでしょう。しかし法学部で本格的に学ぶ受験生に打ち勝つためには、漫画でインプットを早期に終えて、充分な量のアウトプットトレーニングで対抗するしか方法はありません。従来の学習で芳しい効果が得られなかった受験生の方にも、ぜひおすすめします。
漫画で概要が分かったら、過去問題集で実力養成(インプットとアウトプット)
そしてマンガ2冊で基礎を固めたら、本格テキストで総仕上げです。それに最適なのがLEC行政書士合格基本書です。膨大な学習事項を図表を用いて手際よく解説しています。予備校だからできる講師からのアドバイスや語呂合わせ、そして過去問ポイントチェックなど知識を定着させるための工夫が満載です。
行政法の苦手克服には以上の3冊がおすすめです。マンガを使って短時間で基礎を固めて合格基本書で知識を補充すれば、行政法も得意にすることができるでしょう。ぜひ頑張ってください。
重要判例は得点源分野!「憲法8点アップ道場(LEC行政書士講座)」がおすすめ
公法系科目(行政法と憲法)は判例知識が試験に出ます。したがって重要判例を押さえておけば、貴重な得点源になります。
昨今の試験の難化を考えれば、「判例百選の読み込み」がおすすめです。もっとも次のようなハードルがあります。
- 憲法判例百選に収録されている判例は200前後と分量が多い。
- 判例百選自体は、「事件の概要」「判旨」「解説」で構成されており、解説部分はレベルが高く、初学者が読み込むのは厳しい。挫折することも。
そんな受験生の方にはLEC行政書士講座の「憲法8点アップ道場」がおすすめです。1問1答レジュメと判例チェックシートで重要判例の再確認を行います。
講座の担当は、行政書士試験の指導歴が横溝慎一郎先生である点も、おすすめポイントです。
憲法の判例知識と条文知識を整理する道場がついに登場です。判例知識は、1問1答
レジュメと判例チェックシートで、条文知識は1問1答つき逐条式レジュメで、一気に整理します。憲法でしっかり得点することは合否に大きく影響します。本道場を活用して、憲法を得意科目にしてしまいましょう!
【動画】憲法8点アップ道場
行政法を学習する際の注意点3つとは?記述式対策も!
行政書士試験において合否を左右するとも言える行政法。この行政法を効率よく学習することで本試験の合格が近くなってきます。
それでは、行政法の具体的な学習法とはどのようなものでしょうか?大きく分けて3つのポイントがあります。
条文を何度も読み込む
これは行政法に限らないことですが、条文は「正確に」「繰り返し」読みようにしましょう。行政代執行法など条文知識だけで解ける問題は多いですし、また正確に条文を抑えることで理解が進むこともあります。
「ゴールからの逆算(過去問を意識した学習)」
2番目のポイントは、「ゴールからの逆算」です。資格試験一般に言えることですが、ゴールつまり最終合格から逆算して学習を進めることで短期合格が目指せます。
実際の試験において「どのような出題形式か?」「出題レベルは?」「出題傾向は?」、など過去問学習をすることで情報を得ることができます。反対にテキストの読み込みだけでは、このような情報は得られません。
重要判例をマスターする
憲法および行政法のいわゆる公法系の出題科目では、重要判例のマスターが大切です。過去の出題を見ても分かるように、重要判例の知識に関する出題がされています。
そして受験生の方の疑問点は「どこまで判例をマスターするか?」という点でしょう。判例は日々生まれており、全ての判例を抑えることは無理です。
(画像はイメージです。)
そこで「判例百選まで」「テキストに掲載」など基準を作ることが大切です。個人的にはテキストや講義(直前期を含む)で出てきた判例は確実にマスターすべきと思います。その上で本試験で未知の判例に遭遇した場合は、条文の趣旨・目的や社会常識に照らして消去法で解答するのがベストではないでしょうか。
記述式で合否が決まる!?
行政法は法令択一はもちろんのこと、40字記述式でも出題されます。しかも配点が高いため、行政書士試験の合否を左右すると言っても過言ではありません。
この記述式対策の学習ですが、マスターした知識を答案にするトレーニングが必要です。これには記述式に特化した直前講義や問題集を利用するのがおすすめです。なお記述式対策の問題集については、下の記事も参考にされると良いでしょう。