宅建試験は簡単な試験のイメージがあります。確かに宅建は不動産系の入門資格であり、司法書士試験や不動産鑑定士試験に比べれば合格は簡単かもしれません。
しかしここ最近の合格率は約15%前後で推移しており、この合格した方の中には司法書士試験や行政書士試験とのダブル資格を目指す方も含まれています。したがって初めて宅建試験に挑戦するならば、かなり勉強しないと合格できない難しい試験なのです。
そんな宅建試験(平成27年度からは宅建士試験)に合格するためにはどうしたら良いのでしょうか。幸いなことに過去問のマスターとその周辺の重要事項をマスターしておけば、満点は無理でも十分合格ラインに届く、これが宅建試験の姿です。
資格試験の中には行政書士試験のように過去の出題の傾向があまり役に立たないものもあります。それに比べ宅建は過去問を中心に問題演習をすれば、試験の出題傾向も分かると同時に本試験対策の学習にもなります。したがって合格率が低いからと焦ることは得策ではなく、まず過去問に取り組むことが受験の上で一番重要だということができます。
その過去問題演習ですが、書店に行けば多くの書籍があります。したがって選ぶのに迷う受験生の方も多いでしょう。そんな受験生の方におすすめなのが、LEC東京リーガルマインド宅建講座の「出る順 過去問題集」です。
その理由として、正解肢は当然として間違いの肢にも解説があり、またLEC専任講師による「宅建本試験の説き方講座」の掲載など充実した内容だからです。ぜひ本試験の合格に向けて活用してください。
学習はしているが、得点が伸びない
受験生の方の中には「試験対策の学習はしているが、得点が伸びない」という悩みを持っている受験生の方がいらっしゃるかも知れません。
そのような受験生の方に確認して頂きたいのが「暗記だけの学習に終始していないか」という点です。確かに10年程前の宅建試験は簡単な出題内容であり、極端なケースですが過去問の暗記だけでギリギリ合格できたっ受験生の方もいらっしゃるようです。
しかしながら2015年度からスタートした宅建士試験の権利関係の出題等を見ても分かるように、出題者は「知識」に加えて「理解度」を試しています。旧宅建試験の末期に見られた個数問題の増大も同じ趣旨でしょう。
したがって「勉強しているのに得点が伸びない」という受験生の方は、権利関係に関しては「条文や制度の趣旨・目的を理解すること」、宅建業法やその他の科目については「記憶の精度を高めること」を意識して毎日の学習に取り組んでみてください。
その上で過去問題集を繰り返し解いてみましょう。その際には周辺知識の確認など、関連知識を併せてマスターするようにしましょう。以前よりも得点力が伸びてくると思います。