司法試験向けの優良な学習雑誌が、法学書院が編集・発売する「受験新報」です。受験新報では、元LEC東京リーガルマインド講師で現在はアガルートアカデミーを運営されている工藤北斗先生などの記事など、司法試験対策講座の講師の方による解説記事も掲載されることがあります。
また論文試験対策に役立つ「誌上添削教室」も。比較的お手軽な費用で添削が受けられる誌上添削教室。答案添削に応募しなくても、「各科目の優秀答案と参考答案」「採点講評」がセットになった資料請求コースもあります。
司法試験や予備試験はその難易度の高さから、学習期間が長くなる傾向があります。その学習期間中の「中だるみ防止」や、学習リズムを崩しがちな社会人受験生の方には「ペースメーカー」として、受験新報を効果的に活用されると良いでしょう。
このほか司法試験や予備試験の最新情報については、司法試験講師ブログも併せてご参照ください。ここからは、受験新報のバックナンバーについて掲載します。
- 受験新報 最新号
- 2017年1月号 改正行政不服審査法の要点
- 2016年12月号 上位合格答案とその思考過程
- 2016年11月号 「今」受験生が使用している基本書・演習書
- 2016年10月号 重要判例の思考方法
- 2016年9月号 内藤慎太郎と考える答案の書き方
- 2016年8月号 平成28年度司法試験 論文式問題と解説
- 2016年7月号 試験に出る 要件事実論証パターン40
- 2016年6月号 図表でわかる 民法重要テーマ
- 2016年5月号 司法試験・予備試験 出題論点直前予想
- 受験新報2016年4月号 直前対策!択一プロパー要点整理
- 受験新報2016年3月号 憲法人権論証集
- 2016年2月号 行政法答案構成ノート
- 2016年1月号 予備試験 A答案とその思考過程
受験新報 最新号
受験新報の最新号です。受験新報は大型書店に行けば購入できますが、ネット通販が便利です。特に雑誌の通販サイト「Fujisan.co.jp」では、定期購読が可能です。
この受験新報の定期購読ですが、1冊ごと購入するよりもお得になっています。これは値段が高い特大号も含まれているからです。またレビューの投稿で割引クーポンの付与も。
最新号はこちら
2017年1月号 改正行政不服審査法の要点
受験新報2017年1月号の特集は「改正行政不服審査法の要点」。「異議申し立ての廃止」や「審理員の導入」など新法と言っても過言ではない行政不服審査法。行政不服審査法は行政法のメイン科目である行政救済法のひとつであり、法改正を押さえることはとても大切です。
そんな行政不服審査法の法改正について解説したのが今回の特集です。六法で条文は確認したが、良くイメージが湧かない受験生の方におすすめの特集です。
なお東京法経学院では寺本康之先生による改正行政不服審査法の動画解説を公開中です。この講義動画は行政書士試験向けの作成されたものですが、約90分の収録と充実した内容です。
関連記事 【法改正動画】新・行政不服審査法、東京法経学院・寺本康之先生が解説【90分】
次の特集は「予備試験A答案とその思考過程」。予備試験の最大の関門である論文試験。そんな論文試験の合格には知識の拡充、重要論点の理解はもちろんですが、高い評価を得た答案の分析も大切です。そんな答案分析に役立つ特集だと思います。
この他の記事としてアガルートアカデミーなどで講義を担当する内藤慎太郎先生による連載記事「論文答案の書き方講座 実践編」も。今回は「民事訴訟法2~既判力を制する者は民訴法を制する~」となっています。受験新報2017年1月号の詳細はこちら
2016年12月号 上位合格答案とその思考過程
受験新報2016年12月号の特集は「上位合格答案とその思考過程」です。司法試験のメインである論文式試験は時間との勝負。「どの事実を拾い評価したのか」など上位合格者の答案は得力アップの良い教材です。ぜひ上位合格者の思考過程と合わせて参考にされると良いでしょう。
そして受験新報2016年12月号では好評連載も充実。まず最初にご紹介するのは、弁護士で司法試験の受験指導も行う内藤慎太郎先生の「論文答案の書き方講座 実践編」です。今回は民事訴訟法がテーマです。
このほか伊藤塾でも指導経験がある伊藤たける先生による「憲法 論文の流儀」。今回のテーマは「職業選択の自由と職業活動の自由」です。旧司法試験を素材に考察を深めています。
また巻頭には弁護士の木山泰嗣先生のメッセージも。税務訴訟を中心に活躍されている木山泰嗣先生ですが、司法試験の合格は決してスムーズではありませんでした。そんな木山泰嗣先生から司法試験の合格を目指す受験生の方に向けたメッセージです。受験新報2016年12月号の詳細はこちら
2016年11月号 「今」受験生が使用している基本書・演習書
受験新報2016年11月号の特集は「『今』受験生が使用している基本書・演習書」です。
旧司法試験だと伊藤真先生のシケタン(試験対策シリーズ)や新保義隆先生によるコンパクトデバイスシリーズなど、試験対策スクールが制作するテキストが好評でした。
もっとも現在では法科大学院がスタートして、若手研究者による「LEGAL QUEST」シリーズなど、司法試験対策にも利用できるテキスト・基本書も数多く出版されています。
そこで今回の特集では、司法試験や予備試験の受験生の方が使用している基本書・テキストを紹介しています。もちろん人気があれば内容的に素晴らしいとは断言はできませんが、教科書を選ぶ際の参考になると思います。
このほか受験新報2016年11月号では、特別企画として「比較法的視点で読む憲法」を掲載。「ちょっと変わった平成28年司法試験憲法問題の解析」という興味深い内容です。
また内藤慎太郎先生や伊藤たける先生の好評連載も。受験新報2016年11月号の詳細はこちら
2016年10月号 重要判例の思考方法
受験新報2016年10月号の特集は「重要判例の思考方法」です。条文と並び判例の重要性は言うまでもありません。
もっともその判例の射程とか最高裁の考え方など、重要判例は記憶だけは足りず、正確な理解が求められます。そんな重要判例の理解に役立つでしょう。
次の特集は「解説&対談 憲法の地図で歩く平成28年司法試験」。これは伊藤たける先生と、「憲法ガール」や「行政法ガール」でお馴染みの大島義則弁護士の特別対談です。平成28年度司法試験の憲法を素材にどんな話が出るのでしょうか。
このほか受験新報2016年10月号では、「ロースクールたより」や「コラム」など関連記事も充実。学習の合間に読まれてみてはいかがでしょうか。受験新報2016年10月号の詳細はこちら
2016年9月号 内藤慎太郎と考える答案の書き方
受験新報2016年9月号の特集は「内藤慎太郎と考える答案の書き方」です。内藤慎太郎先生は過去の受験新報で論文答案の書き方に関する連載を行っていましたが、今回は受験生の方を交えて座談会形式になっています。
この受験生の方との座談会では、再現答案もあり実戦的な内容になっています。内藤慎太郎先生のノウハウがどのように答案に活かされるのかを中心に読まれると良いでしょう。
この他の特集として「平成28年刑事訴訟法等一部改正の要点」を掲載。司法試験や予備試験では法改正情報を抑えることが大切ですが、今回の刑事訴訟法の改正がどのようなものか?ポイントを踏まえて解説しています。
そして受験新報と言えば「誌上添削教室」も。ぜひ司法試験の合格に向けて活用してください。受験新報2016年9月号の詳細はこちら
2016年8月号 平成28年度司法試験 論文式問題と解説
受験新報2016年8月号の特集は「平成28年度司法試験 論文式問題と解説」です。平成28年5月に実施された司法試験ですが、受験新報では大学の先生方が解説を行っています。信頼度が高い解説として参考にしたいですね。
そして巻頭言は「憲法論の型を覚えることが大事なのか」です。これは現役の先生による提言ですが、憲法の答案には決まった形が見つかりにくいため、苦慮している受験生の方も多いはず。さてどのような提言なのでしょうか、注目です。
このほか受験新報2016年8月号では、内藤慎太郎先生による「論文答案の書き方講座~実践編~」など好評連載も。ぜひ論文力のアップに参考にしてください。受験新報2016年8月号の詳細はこちら
2016年7月号 試験に出る 要件事実論証パターン40
受験新報2016年7月号の特集は「試験に出る 要件事実論証パターン40」です。予備試験の論文試験ではマスターが求めらる要件事実。
要件事実の入門テキストとしては、法曹会の「新問題研究 要件事実」が有名ですが、ボリュームが足りません。かと言って本格的な要件事実の書籍に手を出すのも考えものです。
したがって初学者の方は、今回の特集を参考にしてみてはいかがでしょうか。もちろん学習経験者の方は、学習内容のチェックに今回の記事を活用されると良いでしょう。
次の特集は「図表でわかる民法重要テーマ[債権・親族・相続]」です。条文も多く、親族編では細かい規定もある中、今回の特集記事では図表を多用し重要事項を整理しています。民法の短答式対策にも最適です。
このほか受験新報2016年7月号では、中央大学真法会誌上添削教室や平成27年度合格体験記も掲載。司法試験の合格に向けて活用してください。受験新報2016年7月号の詳細はこちら
2016年6月号 図表でわかる 民法重要テーマ
受験新報2016年6月号の特集は「図表でわかる 民法重要テーマ」です。司法試験のメイン科目である民法ですが、条文も1,000条以上とかなりのボリュームがあります。
また短答式試験においては、短答式試験のみで出題される細かい知識(短答プロパー)も要求されます。そこで受験新報では2016円6月号と7月号の2号に亘り「図表でわかる 民法重要テーマ」を特集します。
このうち6月号では、総則および物権を扱っています。図と表を多用していますので、細かい知識も比較することで、整理しながらインプットすることができるでしょう。
この他の特集として「司法試験 本番直前チェック」があります。これは5月の司法試験に向けて、直前に確認しておきたい重要ポイントをまとめたものです。知識に欠けているところがないか最終チェックのつもりで読み進めると良いのではないでしょうか。
受験新報2016年6月号では「平成27年度合格体験記」も掲載。今回は3名の方の合格者による記事です。勉強法など参考になる部分があれば、ぜひ取り入れたいですね。受験新報2016年6月号の詳細はこちら
2016年5月号 司法試験・予備試験 出題論点直前予想
受験新報2016年5月号の特集は「司法試験・予備試験 出題論点直前予想」です。司法試験への新たなルートして注目を集める司法試験予備試験ですが、法律7科目に加え一般教養と出題範囲が広いのが特徴です。
そこで受験新報では、出題論点をズバリ予想しています。もちろん過去問題集を解いてそこから出題予想をしてみるのがベストですが、出題範囲が広いため、このような出題予想企画を利用するのもおすすめです。
次の特集は「春から始める合格スケジュール」です。司法試験は法律系の最高資格であり、短期間で合格できる試験ではありません。合理的な学習はもちろんのこと、スケジューリング(時間管理)も重要な合格戦略のひとつと言えるでしょう。
もちろん受験新報が提案するのは一つのプランではありますが、「自分で計画を立てたものの上手くいかない」受験生の方や、これから計画を立てる初学者の方におすすめの記事だと思います。ぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。
このほか受験新報2016年5月号では、「書評」や「合格体験記」など関連コンテンツも充実。ぜひ司法試験や予備試験の合格に向けて活用してください。受験新報2016年5月号の詳細はこちら
受験新報2016年4月号 直前対策!択一プロパー要点整理
受験新報2016年4月号の特集は「直前対策!択一プロパー要点整理」です。
民法・憲法・刑法の3科目になった司法試験短答式試験。論文式試験との共通テーマも多く、直前まで対策を採っていない受験生の方もいらっしゃると思います。
しかし1点の差で不合格なるケースも少なくありません。そこで行っておきたいのが択一プロパー問題対策です。そこで本号では各科目のプロパー分野を整理して掲載しています。
基本的な知識に加え、「予想される出題形式」「関連問題」なども掲載。また練習問題付きなので、知識の定着に役立ちます。択一六法は時間的に厳しいと感じている受験生の方にもおすすめの特集記事です。
次の特集は「メリット・デメリットで選ぶ選択科目」です。興味や将来性から選ぶことが多いと思いますが、その科目の特性や学習を進めるうえでの相性など、試験の合格を目指す上では、さらに検討すべき課題があります。
そこで特集2として、各選択科目の概要・メリット・デメリット・使用すべき書籍・勉強法などについて掲載しています。
このほか受験新報2016年4月号では、内藤慎太郎先生の「論文答案の書き方講座、実践編」や、伊藤たける先生の「憲法 論文の流儀」などを掲載しています。受験新報2016年4月の詳細はこちら
受験新報2016年3月号 憲法人権論証集
受験新報2016年3月号の特集は「憲法人権論証集」です。
論文試験の中でも答案の書き方が良く分からない「憲法」。論証を貼り付けるだけで合格答案にはなりませんが、覚えるべき定義・趣旨・判例を基にした規範の記憶など、「論証」の形で準備することには意義があります。
そこで受験新報2016年3月号では、重要論点の論証を掲載しています。また三段階審査を用いて記述されているので、小山剛先生らの教科書を使用している受験生の方にもおすすめです。
これに関連する記事として、伊藤たける先生の「憲法、論文の流儀」では、「思想・良心の自由(第1回)、私人間における思想・良心の自由」を掲載しています。旧司論文問題を題材に、団体と構成員との対立事例などついて解説を行っています。
このほか受験新報の記事として、井田良先生の「刑法総論の基本問題」。最終回となる今回は「刑罰の理論的基礎」を扱っています。またアガルートなどで受験指導を行う内藤慎太郎先生の「論文答案の書き方講座、実践編」も。受験新報2016年3月号の詳細はこちら
2016年2月号 行政法答案構成ノート
司法試験・予備試験対策の学習雑誌・受験新報2016年2月号の特集は「行政法答案構成ノート」です。
この「行政法答案構成ノート」は受験新報のバックナンバーに掲載されているものですが、今回新たな重要判例等を加え、再編集し掲載しています。行政処分、行政指導、申請に対する不作為等、いくつかの出題パターンに分け、得点力のアップを目指します。
次に「論文答案の書き方講座」では、アガルートアカデミーなどで受験指導を行っている内藤慎太郎先が捜査法を中心にした刑事訴訟法の論文答案の書き方を伝授しています。条文の指摘、規範の定立、事実の摘示、それに対する評価などチェックしながら読まれると良いでしょう。
この他にも連載企画などがありますが、特別企画として、伊藤たける先生と宍戸常寿先生の対談企画も。答案構成に困る受験生の方も多い憲法ですが、新司法試験における憲法での答案作成のヒントとなるかもしれません。受験新報2016年2月号の詳細はこちら
2016年1月号 予備試験 A答案とその思考過程
受験新報2016年1月号の特集は「予備試験 A答案とその思考過程」。前号の「上位合格答案とその思考過程」に続く、予備試験対策に関する記事です。
この「予備試験 A答案とその思考過程」では、今年の予備試験論文試験においてAと評価された答案(300位まで)を、法令7科目・実務科目(民事・刑事)、一般教養について掲載しています。
またA答案の掲載のみならず、受験生の方の「思考過程」も記載されています。具体的には「試験委員が問うていると感じたこと」「試験中に気付かなかった論点」「論点を使えなかった理由」などです。今年の論文試験で失敗された方はもちろん、来年の本試験に向けて得点力アップを狙う受験生の方におすすめの特集記事です。
このほかアガルートアカデミーなどで受験指導を行う内藤慎太郎先生の「論文の書き方講座、実践編」も。第3回となる今回は「刑事総合・長文での実践」をテーマに、実際の司法試験問題を題材に長文問題の解き方をレクチャーされています。
そして中央大学真法会による「誌上添削教室」も。最新の判例や重要判例を基に作成された新作問題で司法試験や予備試験対策に活用してください。受験新報2016年1月号の詳細はこちら
ここまで受験新報のバックナンバー(2016年度および2017年度)について見てきました。
なお2015年度のバックナンバーについては、
「受験新報バックナンバーまとめ、司法試験対策から予備試験対策まで」
2014年度および2013年度7月から12号号までのバックナンバーは、
「受験新報バックナンバーまとめ、短答対策から論文試験対策まで」
の記事をご参照ください。