不動産系資格のひとつである敷金診断士。敷金診断士とは文字通り「敷金の専門家」ですが、資格の取得は簡単なのでしょうか。そこで敷金診断士について需要・試験の出題範囲(科目)・合格率・難易度・過去問等についてまとめました。
敷金診断士試験の合格を目指しているはもちろんのこと、宅建やマンション管理士など他の不動産系資格とのダブル取得を検討されている方に参考にしてください。
敷金診断士はどんな資格?
「敷金診断士」とは、不動産賃貸の終了時における敷金・保証金をめぐる問題の解決を図る専門家として、特定非営利活動法人である日本住宅性能検査協会が認定する資格です。
敷金・保証金とは、賃貸マンションなどの賃貸住宅に入居するためには貸し手である家主と賃貸借契約書を取り交わし、その際に借り手が家賃滞納などの担保として支払う一定の金額のことを指します。
しかし、借り主が賃貸住宅を退去する際にハウスクリーニング、クロス張替え、畳の表替え、ふすま張り替えなどの原状回復費用として高額な料金を請求され、その結果、敷金が返金されない、敷金を上回る金額を請求されたなどというトラブルが起こることがあります。
これに対して国土交通省では、敷金・保証金返還に関するガイドラインを以前から用意しているものの、2010年度だけで14,393件もの相談が国民生活センターに寄せられています。そして相談件数自体は、ここ数年横ばいで減少の傾向が見られません。
そこで活躍するのが、敷金診断士です。この敷金診断士になるためには、日本住宅性能検査協会の実施する試験に合格したのちに、所定の講習を受講後に登録を受けると、この資格を得ることができます。
敷金診断士は、依然として減少の気配がない敷金・保証金のトラブル件数を背景に、今後ますます需要が高まってくる注目の資格であると思われます。
敷金診断士の需要は?
国土交通省が賃貸住宅の原状回復のガイドラインを改定しました。これは退去時に敷金のトラブルを未然に防ぐのが目的です。
このガイドライン自体は1998年に作られましたが、トラブルの数が減らないため、今回の改定に至りました。ガイドラインが以前からあるにもかかわらず、未だにトラブルの数が減っていないのが現状です。敷金診断士の需要の上昇が予想される理由がこれなのです。試験自体も宅建試験など不動産系資格に挑戦された方ならば、決して合格は難しくない試験です。
賃貸住宅の退去時に敷金をめぐるトラブルが相次いでいることから、国土交通省は28日、原状回復についての指針を7年ぶりに改訂する方針を明らかにした。フローリングや壁の傷、汚れなどについて、貸手と借り手のどちらが費用を負担するかを詳細に整理し、契約時に文書で取り交わすよう求める内容になっている。
指針は1998年に作られた。04年に改訂され、契約時に部屋の傷などを確認して、借り手がどのような場合に費用を負担するかなどの原則を提示した。しかし、その後も文書を交わさないケースが多く、トラブルは減っていないという。
朝日新聞より引用
http://www.asahi.com/national/update/0629/TKY201106280702.html
(リンク先の記事は削除されました。)
【試験ガイド】試験の実施方法と受験料
敷金診断士試験は、年2回(2月と7月)実施されます。試験地は、札幌・仙台・東京・大阪・福岡の5か所となっています(平成30年5月現在)。
試験実施方法は以下の通りです。
- 試験時間は2時間。
- 50問4肢択一による筆記試験(マークシート方式)。
- 試験時間中の参考書・問題集・法令集等一切の書籍等及び計算機類の使用は禁止。
なお、受験料は7,800円(平成30年度の場合)となっています。
このほか敷金診断士として活躍するには、日本住宅性能検査協会の認定を受ける必要があります。この認定に必要なのは、敷金診断士試験の合格のほか、登録講習の受講、登録手数料の納付(認定証が発行される)、登録更新手数料の納付(2年ごと)となっています。敷金診断士の概要はこちら
また敷金診断士試験に合格するための学習方法ですが、出題範囲においては他の不動産系資格と重複する部分(特に民法や借地借家法などの「法令系科目」)が多いのが特徴のため、独学で合格を目指される方もいらっしゃるでしょう。
しかし敷金診断士試験においては、もうひとつの大きな分野である「建築系科目」があり、この学習範囲が広く、苦労するかもしれません。もちろんいろいろな書籍を買い集めるのも一つの方法ですが、試験対策に掛けることができいる時間や労力を考えれば得策ではありません。
費用は掛かるものの、本試験の出題に沿って製作された「敷金診断士試験対策講座」の利用がおすすめです。DVDの動画講義を中心とした講座で、無理なく敷金診断士試験の合格を目指すことできると思います。
(画像はイメージです。)
試験の合格率
敷金診断士試験での合格基準は、約7割以上の正答率となっています。試験範囲は大変広いですが、試験のレベル自体はそれほど難しいものではありません。
そして気になる合格率ですが、60~70%程度とされています(日本住宅性能検査協会の発表による)。資格の中ではそれほど難しくない試験であり、年2回の試験実施と合わせて、取得が比較的容易な資格と言えます。
もっとも敷金診断士試験の出題においては、(1)法令系科目と(2)建築系科目が出題され、それぞれ学習範囲が広くなっています。したがって敷金診断士の試験に短期間の学習で合格を目指すならば、「敷金診断士試験対策講座」を利用されるのがおすすめです。過去の出題傾向に沿った学習内容で、何度も繰り返し学習することで、効率よく試験対策の学習に取り組めると思います。ぜひ頑張ってください。
なお敷金診断士試験の試験科目については、こちらのページで詳しく解説しています。こちらも併せて御覧ください。
過去問で試験のレベルを確認しよう【サンプル問題も】
資格試験に合格するには過去問の学習がベストとされています。出題傾向をつかむにも役立つ一方で、過去問の焼き直しの出題が少なくないからです。そしてこれは敷金診断士試験対策においても当てはまります。
ここで敷金診断士試験の出題形式と出題科目について確認しておきましょう。まず出題形式ですが、5肢択一形式(マークシート)で出題されます。したがって何の学習をしておかなくても正解率は20%になります。もちろん「試験対策講座」でしっかりと学習すれば正解率が上がることは言うまでもありません。
次に出題科目ですが「法令系科目」と「建築系科目」があります。法令系科目は民法・借地借家法・区分所有法・宅建業法などとなっており、宅建試験を始めとした不動産系資格と共通する科目が多いのが特徴です。
そして建築系科目ですが、建築物の構造及び概要・建築物に使用されている主な材料の概要・建築物の部位の名称等など細かい知識が要求されます。これについては対策講座で万全の準備をしたいところです。
さて過去問ですが、サンプルの一部がLEC東京リーガルマインド敷金診断士講座で公開されています。ここに掲載されている過去問を見ると、決して難しくない印象を持つでしょう。過去の出題を分析し、過去問を繰り返し解くことで、敷金診断士試験の合格が見えてくると思います。
なお国家資格であれば過去問題が試験実施団体から公表されることが多いのですが、敷金診断士は民間資格であり、過去問題は公表されていません。したがって上のLECサイトで過去問のレベル、難易度を把握し、「試験対策講座」でテキストの内容を押さえれば十分ではないでしょうか。
また書店等で問題集を購入して試験の合格を考える受験生の方もいらっしゃると思います。ところが敷金診断士は宅建試験などと比較して受験者数が少ないためか、書店で過去問題集等を購入することは難しいです。ここで敷金診断士試験の問題集についてヤフー知恵袋から引用します。
ベストアンサーに選ばれた回答
こんにちは。一応、敷金診断士です。^^;
(中略)
敷金診断士の試験問題は持ち帰りができず、またマイナーな資格ゆえにテキストや過去問、想定問題集などほとんどありませんが、公式(?)テキスト&DVDが18,800円で販売されています。引用 ヤフー知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1389143868
ベストアンサーで回答されている「公式(?)テキスト&DVD」とは、今回の記事で紹介している「試験対策講座」のことだと思われます。
この試験対策講座ですが、テキスト・問題集・講義DVDがセットになっています。独学でも試験の合格は目指すことは可能ですが、広い出題範囲も考慮すれば、費用対効果の面でも試験対策講座の受講は検討に値するでしょう。
合格を目指すにはどんな学習法が効果的?
敷金診断士試験では、かなり広範な試験範囲となっています(関連記事→試験科目について)。短期の学習期間で試験の合格を目指すには、効率の良いメリハリ学習が必要となります。
その一方、敷金診断士試験向けのテキスト・問題集は市販されていないので、LEC東京リーガルマインドにある「試験対策講座」を受講するのが効果的です。合格のコツと貴重な時間を買ったと思えば、安いかもしれません。
特に標準賃貸契約書や国交省ガイドライン、その他建物賃貸に関わる法令及び判例については、市販されている宅建等のテキストには記載されていないので、受験講座を利用した方が効率がいいと言えます。
なおLEC東京リーガルマインドの敷金診断士講座ですが、全8回で構成されており、「法令系」と「建築系」の要点を中心に学習します。そして試験実施団体である日本住宅性能検査協会が監修したテキストを使用しているので、試験の出題傾向に沿った学習が可能です。またDVDによる映像講義なので無理なく学習が進められると思います。
(画像はイメージです。)
出題範囲と難易度
敷金診断士試験の難易度は決して高くはありませんが、出題範囲が広いため重要ポイントを手際よくインプットする必要があります。ここで敷金診断士の出題範囲を見てみましょう。大きく分けて
「法令系科目」と「建築系科目」の2つに分類されます。
法令系科目
民法、借地借家法、消費者契約法、区分所有法、宅建業法、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)、民事訴訟法、標準賃貸契約書、その他建物賃貸に関わる法令及び判例
建築系科目
建築物の構造及び概要、建築物に使用されている主な材料の概要、建築物の劣化、修繕工事の内容及びその実施の手続きに関する事項、建築物の部位の名称等、建築設備の概要、建築物の維持保全に関する知識及びその関係法令(以上、日本住宅性能検査協会の発表による)
(画像はイメージです。)
いかがでしょうか。試験科目の中には宅建試験などで学習した科目もありますが、やはり敷金診断士の試験範囲はかなり広いという印象です。
しかし敷金診断士の試験の特徴として出題傾向が決まっていることが挙げられます。過去に出題された問題が再度出題されることも珍しくありません。そこで短期間での合格を目指すならば「敷金診断士試験対策講座」を受講するのがおすすめです。
この「試験対策講座」はDVD講義とテキストなどから構成されていて、日本住宅性能検査協会の委託により制作された敷金診断士受験用教材を使用しています。敷金診断士としての業務において必要となる法令・建築その他の知識をコンパクトに整理し、要点を絞って分かりやすく解説しているのが特長です。
出題範囲が広い
このように敷金診断士試験では出題範囲が広いのが特徴です。しかし、過去の出題を見てみると傾向があるので、メリハリ学習での短期合格が十分に可能です。
なお独学で本試験の合格を目指す方もいらっしゃるかもしれません。一般的に各種試験に独学で合格を目指す場合、テキストと問題集など書籍代だけで済むので、費用を抑えることが可能です。
しかし敷金診断士試験においては、上の出題科目でも見たように「法令系科目」と「建築系科目」があり、どちらも出題範囲が広くなっています。そして「広く浅く」学習するのが特徴です。したがってご自分で書籍を複数購入するよりも、試験対策に特化した講座を利用されたほうが、効率良く、また費用の面でも抑えることができるかも知れません。ぜひ独学のメリットとデメリットを検討されると良いでしょう。
もし独学で合格を目指すならば、公式テキストはないため、「賃貸住宅の原状回復をめぐるトラブル事例とガイドライン」「Q&Aわかりやすい“賃貸住宅の原状回復ガイドライン」など買い集めて学習を進める必要があります。この手間と労力を考えたら試験対策講座を利用した方が時間効率も良く合格を目指せると思います。
宅建と敷金診断士の難易度比較
不動産系の入門資格と言えば宅建があります。その宅建と敷金診断士はどちらが難易度が高いのでしょうか。各問題の正解に必要な知識などを比較すると、宅建の方が断然難しいと言えるでしょう。
宅建も敷金診断士もどちらも出題範囲が広いですが、敷金診断士が「広く、浅く」のイメージに対して、宅建は「広く、やや深く」という感じです。特に宅建試験は2015年度から宅建士(宅地建物取引士)試験への格上げがされており、出題科目のひとつである「権利関係」などで難易度が上昇傾向にあります。
したがって宅建試験に合格できそうなレベルの方ならば、もう少しの頑張りで敷金診断士の試験も合格できると思います。なお宅建士が国家資格に対して、敷金診断士は民間資格の違いもあります。
(質問)
敷金診断士と、宅建、どっちが難しいですか?
また、一級施工管理技士と、宅建、どっちが難しいですか?(ベストアンサーに選ばれた回答)
敷金診断士と宅建は、断然、宅建のが難しいです
合格率を見ても明らかですが
宅建に合格するレベルであれば
敷金診断士には合格できるでしょう引用 ヤフー知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11144960511
【コメント】このベストアンサーには同意をされる方が多いのではないでしょうか。敷金診断士試験は出題範囲こそ広いですが、宅建士試験に比べれば難易度は決して高くありません。したがって敷金診断士は宅建士試験とのダブルライセンスを目指す受験生の方におすすめの資格です。また行政書士とのダブルライセンスも検討に値するでしょう。
おすすめの敷金診断士受験対策講座はこれ!【DVD講義の分かりやすい解説】
敷金診断士試験対策講座では、敷金診断士としての業務において必要となる法令・建築その他の知識についてコンパクトに整理し、試験での出題が予想される重要ポイントを詳しく解説しています。使用する教材も、
- テキスト(敷金診断士の知識 202ページ)
- DVD 2枚 全8回(1コマ60分)
- 参考問題集
と試験合格に向けて、インプットとアウトプットの両面から受験生をサポートする万全の内容となっています。特に動画解説のDVDがあるので、難しい内容も分かりやすく理解できます。
もちろん独学で本試験の合格も可能だとは思いますが、「試験の出題範囲と難易度」のページでもご紹介したように敷金診断士試験の特徴は「広い出題範囲」です。
したがって独学で合格を目指すとなると、「教材選び」や「どこまで学習するか」など、非常に効率が悪くなります。その結果として本試験に不合格になるケースや、合格まで時間かかってしまうケースも想定されます。ぜひ効率的に学習を進められる敷金診断士試験対策講座の受講をおすすめします。
もちろん独学で試験の合格を目指すことを考えている受験生の方もいらっしゃるかもしれません。そんな受験生の方には、敷金診断士試験の実施団体である日本住宅性能協会のホームページを参照されると良いでしょう。
試験対策のおすすめ書籍として「賃貸住宅トラブル防止ガイドライン」「賃貸住宅の原状回復をめぐるトラブル事例とガイドライン―添付様式等の再改訂内容の解説付き」「Q&Aわかりやすい“賃貸住宅の原状回復ガイドライン”(再改訂版)の解説と判断例」の3冊が紹介されています。
もっとも上の3冊は、敷金診断士試験の出題範囲のうちの一部しかカバーしていません。敷金診断士試験では、民法や借地借家法、民事訴訟法などの「法令系科目」と、「建築系科目」の2大分野から出題されます(敷金診断士試験の試験科目はこちら)。
したがって他の法令系科目と建築系科目の書籍を揃えるとなると費用が掛かります。また選ぶ際の労力も考慮する必要あります。その点からもDVD講義で分かりやすく解説した敷金診断士試験対策講座がおすすめなのです。
▲ 敷金診断士試験対策講座を販売するLEC東京リーガルマインド(画像はLEC敷金診断士講座から)
敷金診断士試験対策講座の主な内容
敷金診断士試験実施団体である日本住宅性能検査協会が監修した試験対策講座です。テキストと解説講義DVDで網羅的に出題範囲をカバーしています。なお講座はLEC東京リーガルマインドが販売しています。
講座概要
日本住宅性能検査協会の監修により制作された、敷金診断士受験用教材です。敷金診断士としての業務において必要となる法令・建築その他の知識について整理し、要点を絞って分かりやすく解説しています。教材
テキスト:敷金診断士の知識(A5:202頁)
DVD:2枚組み 全8回(1コマ60分)
参考問題集
教材目次:敷金診断士の知識(A5:202頁)<法令系科目>
・民法
・借地借家法
・消費者契約法
・区分所有法
・宅建業法
・品確法
・民事訴訟法
・賃貸住宅標準契約書
・国交省ガイドライン
・個人情報保護法
・賃貸住宅紛争防止条例(東京ルール)
・建築基準法
・その他
<建築系科目>
・建築物の構造及び概要
・主な建築材料の概要
・建築物の部位の名称等
・各種建築設備の概要
・建築物の維持保全及び劣化に関する知識
・その他引用:LEC東京リーガルマインド
敷金診断士とは - 敷金診断士|LEC東京リーガルマインド
敷金診断士の取得費用
敷金診断士の資格取得には以下の費用がかかります。
(1) 試験の受験料 7,800円
(2) 合格後の登録講習費用 18,000円
(3) 登録手数料 15,000円
(4) 登録更新手数料:5,000円(2年ごと)
この他に受験のための書籍代や受験講座費用が必要となります。独学で合格を目指す方ならば、もしかしたら書籍代が大きくなる可能性もあります。それは敷金診断士試験は難易度は高くありませんが、出題範囲が広いからです。
したがって「敷金診断士試験対策講座」の受講を検討してみるのも一つの手でしょう。試験実施団体が監修した基本テキストに、分かりやすい講義DVDがセットになって、お手頃な価格になっています。
以上のことから敷金診断士になるには学習費用のほか、試験の受験料や講習費用、登録手数料などが必要となります。もっともファイナンシャルプランナーや宅地建物取引士など他の資格においても、数年おきの更新や指定講習の受講などの必要があります。したがって敷金診断士だけが特に費用が掛かる訳ではありません。
また敷金診断士試験の合格率は比較的高く、宅建士試験など不動産系資格に挑戦された方ならば、合格は難しくないと思います。その点からも敷金診断士はおすすめの資格と言えるでしょう。
敷金診断士と敷金鑑定士の違い
敷金診断士と敷金鑑定士はともに、敷金・保証金を巡るトラブルの解決を図る専門家(ともに民間資格)です。
もっとも敷金診断士の管理団体であるNPO法人日本住宅性能検査協会は、以下のように敷金鑑定士との違いを指摘しています。
「敷金診断士」の講習を受講した者が、独自に活動を展開しているものです。当協会は、その活動内容については関知しておりません。
(日本住宅性能検査協会のホームページより)
以上のことから敷金診断士と敷金鑑定士の資格取得で迷っている方は、歴史の長い敷金診断士の資格を取得するのが得策と言えるでしょう。
なお敷金診断士の業務や行動基準、試験制度などについては、敷金診断士試験を実施する「特定非営利活動法人 日本住宅性能検査協会」のホームページに記載があります。直近の試験についての概要や、登録講習などについても説明があります。近い将来に敷金診断士として活躍を目指す方は、一度閲覧してみてはいかがでしょうか。また名称が近い他の資格との違いも分かると思います。日本住宅性能検査協会(敷金診断士)はこちら
マンション管理士・管理業務主任者試験から敷金診断士へ
国土交通省のガイドラインがあるにもかかわらず、いまなお敷金・保証金をめぐるトラブルは後を絶ちません。敷金診断士は特定非営利活動法人日本住宅性能検査協会が認定する民間資格ですが、敷金・保証金を巡るトラブルの解決を図る専門家として多くの需要があります。
そして敷金診断士の試験科目はマンション管理士・管理業務主任者試験と重複する部分が多いため、とても受験しやすくなっています。また宅建士試験とも出題範囲が一部重なっています。つまり同じ不動産系資格であるため、少なからず出題分野が重なり合う訳ですね。
したがって他の不動産系資格を持っている方ならば、それほど難なく敷金診断士試験の合格は可能であると考えます。ぜひ仕事の幅を広げ、スキルアップにぜひ敷金診断士の資格を役立ててください。
受験体験記まとめ
敷金診断士試験の難易度はそれほど高くないことは分かって頂けたと思います。しかし資格を所有されている方は多くはないため、試験に対するイメージがつかめないと思います。そこで敷金診断士試験を受験された方のブログ記事をいくつかまとめます。受験するか否かの判断材料にされると良いでしょう。
1、敷金診断士試験を受験してきました・・・(「天童の大冒険♪我が人生に曇り無し!!」)
難易度はそこそこ難しかった、との感想。宅建試験よりもマンション管理士試験に近い?建築・設備系の出題も割と多い。
2、Blog of fujiihiroaki.com
敷金診断士試験の受験から、結果発送および合格、そして登録講習までを記事にしていらっしゃいます。
3、敷金診断士試験に合格しました(「Part Of My World?石ヤンの夢ブログ?」)
試験に合格するまでに使用した教材(費用)、出題された試験の難易度、勉強方法などについて。
※ このページでは敷金診断士試験に合格挑戦された受験生の方や、合格者の方のブログ記事等を紹介しています。また受験生の方や合格をされた方、資格をビジネスに活用されている方で掲載を希望されている方は、このサイト内にある「お問い合わせページ」からお問い合わせくださるようお願いいたします(掲載は無料です)。