司法試験予備試験の出題科目で特殊な位置にある「一般教養」。一般教養が零点でも、法律7科目で高得点を重ねれば、予備試験短答式の合格は可能です。また少なからずそのような受験生の方もいらっしゃるでしょう。
「別冊完全整理択一六法、一般教養」の特長とは?
しかし難関となりつつある短答式の合格に、一般教養での得点が理想的です。そんな一般教養向けに製作されたテキストが、LEC東京リーガルマインドの「別冊完全整理択一六法、一般教養」です。
本書では予備試験一般教養での得点獲得を目指すべく、人文科学・社会科学・英語をバランス良く掲載しています。また平成26年版から登場した自然科学も引き続き掲載。また書籍のサイズもA5サイズにパワーアップしました。
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このテキストで要点を確認し、予備試験一般教養向け問題集や、公務員試験向け各種問題集でトレーニングを重ねたい所です。一般教養で得点を重ねることで、他の受験生に差をつけることができるでしょう。「別冊完全整理択一六法、一般教養」の詳細はこちら
※ なお「別冊完全整理択一六法、一般教養」はLECオンラインのみの発売となります(一般書店での販売はありません)。
【動画解説】予備試験上位合格者が教える「一般教養対策」
大学4年で予備試験に上位合格した資格スクエア予備試験講座の岡嶋講師による動画解説です。勉強のコツや工夫を約6分弱で説明しています。
【動画】【予備試験シリーズ最終回!!】一般教養の対策!!|2016司法試験合格者が語る予備試験のコツ! 資格スクエア「ハンパないチャンネル」
まずは法律科目の充実を!
予備試験短答式試験においては、一般教養の配点が高いですが、出題範囲の広さや難易度を検討すると、高得点の獲得は難しいと思います。
現実的な戦略としては、法律科目の学習をしっかり行って、一般教養は失敗しない程度に学習を進めるのがおすすめです。
そして法律科目の学習は、年度別過去問題集はもちろんのこと、「考える肢」など一問一答問題集の利用を検討するなど、すきま時間を有効に活用したいものです。
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予備試験から一般教養を削除か
司法試験講師ブログの「2012年06月14日」の古い記事からです。
『法曹への新たなルートとして注目を集めた司法試験予備試験。しかし実際には合格率1.8%(2011年度)という合格が極めて難しい試験となりました。
そこで民主党のプロジェクトチームは予備試験の合格率向上のため、出題科目から一般教養の削除するために司法試験法の改正を求めることになりました(日本経済新聞の報道による)。
この他にも法科大学院統合の促進など、司法試験を取り巻く環境では、今後もまだまだ動きがありそうです。』(記事はここまで)
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法科大学院の統廃合 さらに促進を
2012年6月14日 6時20分法律家の養成制度の見直しを検討している民主党の作業チームは、法科大学院について、実績があがっていない学校もあり、統廃合をさらに進める必要があるとして、定員に対し、学生をどれだけ確保できているかを補助金などを交付する際の基準に加えるよう、政府に求めることになりました。
司法試験を受験する人のほとんどが通う法科大学院は、全国に74校ありますが、来年度から、明治学院大学が志願者の減少を理由に学生の募集を停止するなど、これまでに3校が学生の募集停止を決めました。これについて、弁護士など法律家の養成制度の見直しを検討している民主党の作業チームは、法科大学院は数が多すぎるうえ、実績があがっていない学校もあり、統廃合をさらに進める必要があるとして、そのための具体策をまとめました。
それによりますと、現在は、文部科学省が補助金などを交付する際に、「入学試験の倍率」と「司法試験の合格率」を基準にしていますが、定員に対し、学生をどれだけ確保できているかを基準に加えるよう、政府に求めることになりました。
また、経済的な理由などから、法科大学院に通えない人にも司法試験の受験資格を与えるために導入された「予備試験」について、問題が難しすぎるとして、見直しを求めることになりました。
引用NHKオンライン
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120614/k10015815441000.html
(リンク先の記事は削除されています。また太字部分は筆者によるものです。)
この記事は2012年のものです。今は2017年ですので、5年経っても予備試験から一般教養はなくなりませんでした。つまり今後も一般教養の出題は続くと見ていいでしょう。
なぜ一般教養が出題されるのか?
旧司法試験の1次試験でも一般教養は出題されていましたが、なぜ予備試験でも一般教養が出題されるのでしょうか。法的素養の能力測定には必要ないはずです。
これについては、「法科大学院を管轄する文部科学省に対して、法務省が配慮をした」などの声もありますが、あまり考えないことが得策です。
受験生の方は予備試験の最終合格だけを考えましょう。
講師ブログの活用も
なお予備試験の学習法や最新情報については、司法試験講師ブログも参考にされると良いでしょう。一般教養は短答式試験および論文試験で出題されますが、結局のところ大失敗しなければ十分だと思います。
予備試験後の司法試験も含めて、一番の天王山は「法律科目の論文試験」であることは間違いありません。
▲ 司法試験講師ブログ
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