行政書士試験対策として多くの出版社からたくさんの種類のテキストが刊行されています。そのテキストも薄いものから、分厚いものまで様々です。選ぶのに一苦労ですね。
(画像はイメージです。)
もちろん薄いテキストも分厚いテキストも、それぞれメリットとデメリットがあります。また受験生の方の学習の進み具合も考えないといけません。
薄いテキストのメリットとデメリット
まず薄いテキストのメリットとデメリットです。このタイプのテキストは入門書に多くなっています。
メリット
- 薄いため、すぐに読み切れる
- 何度も繰り返すことができる
- 初学者向けに分かりやすく書かれている
デメリット
- 情報量が圧倒的に少ない(これだけでは合格は難しい)
- 薄い割に値段は安くない
こんなところでしょうか。このように薄いテキストは学習初期に利用するものです。もちろん受験期の中盤以降においても、弱点分野の理解を助けるような利用方法もあるでしょう。
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分厚いテキストのメリットとデメリット
メリット
- 情報量が多い
- 重要論点を網羅していることが多い
- 関連知識まで説明されていることも
デメリット
- ページ数が多いので挫折しやすい
- 本格的なテキストのため、値段も結構高い
このように分厚いテキストには、それなりの理由があります。特に昨今の行政書士試験は難化傾向があるので、どうしても合格ラインの突破を目指すとなると、情報量も多くなる傾向にあります。
【結論】薄いテキスト?分厚いテキストがおすすめ?
ここまで比較してみてきたように、薄いテキストも分厚いテキストも一長一短があります。つまり受験生の方の状況、ニーズに合った書籍をテキストを選ぶことがベストです。
今、自分に必要な情報とは?
言い方を変えて言えば、「今、自分が必要としている情報、レベルは何か?」と見極めないといけません。漠然とネット上の口コミ・評判やレビューを参考にテキストを購入するのではなく、自分のニーズの答えとなる書籍を選ぶようにしましょう。
具体的には「講義を通じて理解が進んだ、もっと細かい論点を学習したい」という状況ならば分厚い本格的なテキストですし、その反対の状況ならば薄いテキストを選ぶ、そのような感じです。
分厚いテキストは分からない時だけ、辞書のように使う
このように情報量の多い分厚いテキストですが、網羅性を求めるあまり、重要度が比較的低い論点(ポイント)も収録されています。短期合格のためには、重要度の高い論点を繰り返し学習することが大切です。
そこでおすすめの使い方が、「疑問点が出てきたら、分厚いテキストを辞書のように使う」と言うものです。つまり過去問等を解いていて、疑問点が出てきた時だけ利用する方法です。
これならば漠然とテキストを読むより、疑問点を解決する目的意識があるため、無駄なくテキスト読むことが可能です。なお司法試験に短期間で一発合格した福田大助先生(元早稲田セミナー講師)も、同様のことを話されています。