不動産系の人気資格である宅建士(宅地建物取引士)試験。司法書士や不動産鑑定士試験などの同じ不動産系資格の中でも合格しやすい点から人気のある資格試験のひとつです。
もっとも宅建の資格だけを活用するのも手ですが、他とのダブル資格で業務の幅を広げるのも有力な方法と言えるでしょう。不動産系以外にも、法律系ならば行政書士、ビジネス系ならば社労士やFP(ファイナンシャルプランナー)試験です。
FPをダブル資格におすすめする理由とは?
中でもおすすめなのがファイナンシャルプランナーの入門にあたるFP3級です。その理由として、宅建と重なり合う科目が多い点がメリットとして上げられます。
(画像はイメージです。)
FP3級の試験科目は?宅建と重なり合う部分も!
ここでFP3級の試験科目を見てみましょう。具体的には、以下のようになっています。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
の6科目から構成されています。このうち宅建士試験と重複するのが、5の「不動産」です。ここでは都市計画法や建築基準法、区分所有法など宅建試験で学習した内容がそのまま試験対策に活用できます。
次に6の「相続・事業承継」。ここでは簡単な相続税の計算はあるものの、やはり宅建試験対策で学習した民法の相続分野の知識がそのまま活かせます。
そして4の「タックスプランニング」。偉そうにカタカナになっていますが、生活にまつわる税だと考えてください。出題される内容も所得税や医療費控除、住民税など社会人ならば一度は見たことがある言葉だと思います。
さらに続けましょう。3の「金融資産運用」。ここでは株式や投資信託の仕組みなどを学習します。金融資産という大げさな表現ですが、株式や投資信託については知らない人はいないはず。ここでも短時間での学習が可能だと思います。
すると本格的な学習が必要とされるのは、1の「ライフプランニング」と2の「リスク管理」となります。しかしここでも学習する内容は住宅ローンや年金、自動車保険など普段の生活に関連している内容ばかり。
ここまで見て、宅建試験とFP試験は出題範囲で重なる部分が多いことがお分かりになると思います。FP技能検定の詳細はこちら
短期間での合格も可能!
このように宅建試験対策の学習さえしっかりしておけば、FP3級はかなりの短期間で合格が目指せます。受験生の学習の負担が少ないのも大きなメリットと言えます。ぜひ宅建とFP3級のダブル資格で業務の幅を広げてください。
FP3級の難易度と動画解説
実際にFP3級の難易度はどうなんでしょうか。これにはFP3級試験の解答速報を参考にするのもおすすめです。スクールにより試験終了直後に詳細な動画解説を公開しています。
このような動画解説を視聴することにより、実際のFP技能検定試験で合格するためのレベルが分かると思います。学習初期の段階でゴール(=合格)を意識することは、短期合格の重要な戦略のひとつです。