インバスケット入門講座を受講してみた
Nアカデミーの「インバスケット入門講座」を受講してみました。これから受講を考えている方向けの参考記事、受講生による口コミや評判だと考えていただけるとうれしいです。
(画像はイメージです。)
「インバスケット」の意味とは?
このインバスケット入門講座とは、インバスケット研究所代表の鳥原隆志先生による動画解説の講座。このインバスケットとは、「未処理箱」を意味します。
つまり、箱=バスケット、その中に未処理案件が山積み=イン、というイメージを持つと分かりやすいです。
いそがしい社会人におすすめです
本講座では、限られた時間内で山積みの未処理案件の『迅速』かつ『適切な処理』を目指します。もっとも自分の知らない分野で突発的な事故もあったりして、処理はかなり難しい。
そのような状況下で、判断のプロセスを点検し改善することにより、今後の処理速度のアップが可能になるわけです。このインバスケットは、もともとアメリカの将校が緊迫した場面で適切な判断ができるためのトレーニング方法だそうです(講義でそう聞きました)。
早いだけではダメです
講義の流れは?
さて受講の様子を振り返ります。まずインバスケットの概要を担当講師の鳥原隆志先生が解説。インバスケットという未知の概念だったのでマスターできるか不安でしたが、レジュメと分かりやすい動画による解説なので理解できました。
次に演習問題です。そもそもインバスケットは処理能力をアップさせることが目的なので、アウトプットトレーニングが重要部分であり、この演習問題が中核にあたります。
徹底的に頭を絞ってください。それが処理能力のアップにつながります
この演習問題がなかなか難しい。20分間で未処理案件が10件もやってきます。それも判断が適切だったかどうかを正確に判定するために、自分の基礎知識がない分野でトレーニングすることになります。
なので不安・差し迫った期限など緊迫した状況で適切な判断を迫られるわけです。
少しネタバレすると、××屋の店長という設定です。次から次へと問題が発生します。焦らないことが大切です
正解はない!
そしていよいよ解答解説です。そして解説講義では判断のプロセスについて反省します。インバスケット入門講座では最終的な結論よりも、結論に至るまでの過程を重視します。
そこで判断の「抜け」や「漏れ」を徹底的にチェックします。つまり極端な話、結論はどうでもよく正解はありません。判断過程を検証し改善することで、処理能力のスピードアップや精度の向上を目指すわけです。
で私の場合ですが、表面的な問題解決しかしていないことが判明しました。その問題の背景にある原因を克服しない限り、また同じ失敗をする。これが私にとっての一番の収穫です。
また緊急度と重要度から、仕事の優先順位決め取り掛かることで仕事の処理時間が短縮されるわけですが、具体的な判別方法が分かったことも大きい。これで以前よりも処理能力が上がったように感じます。
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インバスケット入門講座は安くはありません。しかし短縮できた時間を時給換算すれば、それ以上の収穫になったと思います。
何より以前よりも正確に精度が高い仕事ができる自信がつきました。毎日仕事に追われている方におすすめの講座といえるでしょう。
【動画】「インバスケット講座とは?鳥原隆志先生による動画解説」
(スポンサーリンク)おすすめ書籍まとめ
そんなインバスケット講座ですが、要は「問題処理能力の向上」であり、書籍でもトレーニングは可能です。
そこでインバスケットに関するおすすめの書籍をまとめます。
漫画でインバスケットの考え方を学ぶ
本格的な書籍でインバスケットの概念を抑えるのもおすすめですが、記事中にもあるように、インバスケットは「実際のトレーニング」がメインです。
その点からは、漫画でインバスケットの考え方をスピーディに学び、練習問題に多くの時間を割くのがベストです。
「漫画など邪道だよ、本格的に学びたい」という方には、文庫本がおすすめです。価格も安く、手軽に読めます。
実際の問題演習におすすめの書籍
インバスケットを通しての処理能力向上を目指すならば、問題演習が大切です。
素振りだけではヒットは打てません。練習試合に出るなり、バッティングセンターで生きた球を打ちましょう、と同じことです
タイトルには「中級編」とありますが、恐れることなかれ。普段の生活にありそうな実例形式なので、ぜひ挑戦してください。
さらに問題演習をするなら、この一冊。「実戦ワークブック 課長塾 決める課」ってタイトルすごくないですか?
【まとめ】インバスケットで得られるもの
個人的な感想ですが、インバスケットの考え方をマスターして、次のような変化がありました。
- 処理の優先順位が分かる
- 本質的な解決が可能になる
- 全体を見て判断できる
インバスケット講座の受講を検討されている方の多くは、問題処理能力の向上を目指すビジネスマンの方だと思いますが、普段の生活での能率アップはもちろんのこと、資格試験の合格を目指す上でも十分に役に立つ内容だと思います。
そしてインバスケットは高度なテクニックのように見えますが、トレーニングを数多く重ねること、初心者の方でも無理なくマスターできると思います。
実戦あるのみです!失敗を恐れず頑張りましょう