2025年10月26日(日)に実施された令和7年度総合旅行業務取扱管理者試験の解答速報です。
スクールにより解答速報の公開の他、くわしい試験講評も用意しています。本試験の出題分析、難易度分析そして合否の参考に活用してください。
フォーサイト、講評も公開!
令和6年度総合旅行業務取扱管理者試験の合格率77.4%(全国平均の2.74倍)1という合格主義・フォーサイトによる解答速報。「旅行業法」「約款」「国内実務」「海外実務」の模範解答、試験講評(講評の最後には予想合格ラインも)を公開します。
解答速報の公開日時
公開中

▲ フォーサイト旅行業務取扱管理者講座(画像は2018年度解答速報ページから)
【講評】2025年度本試験の難易度は?予想合格ラインも
旅行業務取扱管理者試験の合格ラインは変わることがあります。そこで参考にしたいのが「講評」です。フォーサイトでは、試験全体の難易度、各科目の難易度など詳細に解説しています。
試験講評
本年度試験は、昨年度よりはやや難化しました。全般的な出題傾向、出題レベルは例年と大きな違いはありませんが、科目・分野の一部にレアな規定や、受験者のうっかりミスを誘う記述や事項があります。
そのような出題は例年のことですが、今年は少々目立ちました。また、出題形式が斬新で見慣れないものもあります。
これらで失点が重なるか、解答時間が圧迫された方もおられるかと思います。
法令はほぼ例年並の難易度で、約款は昨年度よりも易化していますが、どちらも「引っかけ問題」に注意が必要でした。
一方、国内旅行実務と海外旅行実務は、分野により難易度の差がありました。
新しい出題形式に、その場でいかに早く、正確に対応できたかどうかがポイントでした。以下、科目ごとに、難しい問題を中心に印象を述べます。なお、以下は試験終了直後の時点での評価であり、今後の問題分析により評価が変動することがありますのでご了承ください。
(中略)
4.海外旅行実務
分野ごとの出題バランスは例年と変わりませんが、今年も分野により難易度の差が大きくなりました。
しかし均してみると、昨年よりわずかに難度が下がったといえるでしょう。新しい形式も出題もあり、第2時限は「時間との戦い」が厳しかったかも知れません。
(続き、および予想合格ライン(合格率)は公式サイトで↓)
引用 フォーサイト「2025年試験講評」
資格の大原
資格の大原・旅行業務取扱管理者講座でも解答速報を公開します。
解答速報の公開日時
2025年10月27日(月)15時を予定
「問題・解答解説集、閲覧サービス」の実施は?
「解答速報で正解番号は分かった、もっと詳しい解説が知りたい」と言う受験生の方におすすめなのが、大原で実施される「問題・解答解説集、閲覧サービス」です。
これは無料サービスで令和6年度は実施、その年の総合旅行業務取扱管理者試験の問題文と解答・解説がWeb上で閲覧できるものです。

(画像はイメージです。)
したがって今回の総合旅行業務取扱管理者試験を受験された方は難易度や出題傾向の分析などフィードバックに、また来年度試験の合格を目指して学習をスタートされる初学者の方は最終目標(ゴール)として閲覧されると良いでしょう。
この資格の大原の「問題・解答解説集、閲覧サービス」ですが、実施時期はですが、令和7年度はアナウンスがありません(2025年10月24日現在)。今後アナウンスがあるかもしれないので、資格の大原の解答速報ページで御確認ください。
「問題・解答解説集、閲覧サービス」の公開時間
令和7年度は実施の有無は不明(2025年10月24日現在)

▲解答速報の公開の他、解答解説集の無料閲覧サービスも実施する大原・旅行業務取扱管理者講座(画像は資格の大原、平成28年度の解答速報ページから)
ユーキャン、自動採点サービスも
通信教育の大手・ユーキャンでは昨年度と同様に、「旅行業法(旅行業法及びこれに基づく命令)」「約款(旅行業約款、運送約款及び宿泊約款)」「国内旅行実務」「海外旅行実務」の各科目の解答速報を公開します。

公開時間は試験日当日の14時から順次公開、と業界トップクラスのスピードです
また受験生の方がご自身の解答を入力すると、 ユーキャンによる模範解答と照合し自動採点するサービスも実施されます。

▲正解が判明した問題から順次、解答速報を更新するユーキャン(画像はユーキャン解答速報ページから)
なお解答速報の公開状況については、随時、Twitterの「ユーキャン解答速報アカウント(@ucan_sokuhou)」で告知する予定です。こちらも併せてご利用ください。
なおユーキャンの解答速報で同時に実施される自動採点サービスですが、ユーキャン旅行業務取扱管理者講座の受講生以外の方も無料で利用できます。
令和7年度総合旅行業務取扱管理者試験 解答速報
(中略)
2025年度(令和7年度)総合旅行業務取扱管理者試験の解答速報(模範解答例)は14時頃から順次、公開予定です。
この解答速報の模範解答例はユーキャン独自の見解に基づき作成するものであり、実際の正解とは異なる場合があります。
あくまでも自己採点の目安としていただき、正式な解答については試験実施団体の発表をお待ちください。
この速報の内容を予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご承知おきください。
システムの都合によりすべての問題において、選択肢数は5つにて表記しております。ご了承ください。
(以下、省略)
引用「ユーキャン」
トラベル&コンダクターカレッジ
旅行業務管理者・ツアーコンダクターなど旅行関係の資格取得スクール「トラベル&コンダクターカレッジ」でも解答速報を公開中です(例年、期間限定での公開です)。
「旅行業法及びこれに基づく命令」「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」「国内旅行実務」「海外旅行実務」の各科目について。トラベル&コンダクターカレッジはこちら

▲昨年に引き続き解答速報を公開するトラベル&コンダクターカレッジ(画像は公式サイトから)
JTB総合研究所
旅行業務取扱管理者試験の書籍や模擬試験などを実施するJTB総合研究所は例年、解答速報を公開しています(令和5年、令和6年は実施)JTB総合研究所はこちら⇒

なお、解答速報の公開時期は、本試験の数日後です(令和5年、令和6年の場合)
試験実施団体による模範解答
試験を実施する日本旅行業協会の「総合旅行業務取扱管理者試験 試験問題・正解」ページでは各年度の問題および模範解答(配点を含む)をPDFファイルで公開しています。ANTA(日本旅行業協会)はこちら
なお同じページでは過去数年分の問題と正解、昨年度本試験の資料なども掲載されています。各年度の難易度分析等に利用されると良いでしょう。

▲試験実施団体による模範解答ページ(画像は日本旅行業協会ホームページから)
試験ガイド(概要)
この章では合格ラインや合格率・合格発表日など、総合旅行業務取扱管理者に関する各種データを掲載します。
総合旅行業務取扱管理者に限りませんが、試験の合格には難易度など試験について分析しておくことが知ることが大切です。また合格発表をイメージすることで、試験対策のモチベーションもアップすると思います。
また合格を目指される受験生の方はご存知だと思いますが、「旅行業者や旅行業者代理業者は、営業所ごとに一定の資格を持った旅行業務取扱管理者を選任して、旅行の取引条件の説明などの業務の管理・監督を行わせなければならない(国土交通省サイトより)」と法律で定められています(旅行業法)。
つまり営業所等に必ず旅行業務取扱管理者を配置する必要があります。この点から旅行業務取扱管理者の資格取得は、旅行業界への就職や転職に有利とされています。このような魅力を確認した上で、各種データや試験ガイドをご覧になってください。

(画像はイメージです。)
受験者数・合格者数・合格率
以下は平成に入ってからの合格率を表示しています(順に「受験者数」「合格者数」「全体の合格率(一部科目免除者を含む)」)。これを見ても分かるように、合格率は特殊な年度を除けば30%前後で推移しているのが分かります。
なお合格率が高い年度としては令和2年度の40.7%、反対に合格率が低い年度としては平成27年の22.8%などがありますが、ここ数年の試験結果を見ると20%台から30%台の合格率だと分かります。
| 実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2022年(令和4年) | 5,266 | 1,662 | 31.6% |
| 2021年(令和3年) | 7,135 | 1,785 | 25.0% |
| 2020年(令和2年) | 10,378 | 4,225 | 40.7% |
| 2019年(令和元年) | 3,878 | 1,161 | 29.9% |
| 2018年(平成30年) | 9,396 | 2,549 | 27.1% |
| 2017年(平成29年) | 9,950 | 2,324 | 23.4% |
| 2016年(平成28年) | 10,517 | 2,750 | 26.1% |
| 2015年(平成27年) | 10,063 | 2,296 | 22.8% |
| 2014年(平成26年) | 10,521 | 3,004 | 28.6% |
| 2013年(平成25年) | 10,680 | 2,758 | 25.8% |
| 2012年(平成24年) | 11,534 | 3,517 | 30.5% |
| 2011年(平成23年) | 11,833 | 2,956 | 25.0% |
| 2010年(平成22年) | 13,351 | 4,956 | 37.1% |
| 2009年(平成21年) | 12,664 | 3,229 | 25.5% |
| 2008年(平成20年) | 12,576 | 4,309 | 34.3% |
| 2007年(平成19年) | 13,168 | 4,717 | 35.8% |
試験科目
- 旅行業法及びこれに基づく命令
- 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
- 国内旅行実務
- 海外旅行実務
配点は海外旅行業務のみ200点満点で、他の試験科目は100点満点となっています。
※試験の一部免除制度
国内旅行業務取扱管理者有資格者は、「旅行業法(旅行業法及びこれに基づく命令)」と「国内旅行実務」の受験が免除されます。
また管理者研修修了者(旅行会社で直近5年以内に3年以上の海外旅行業務の経験がある人を対象に実施された研修において、修了テストに合格された方)は、修了テストで合格した当該科目が受験科目から免除されます。
さらに前年度の総合旅行業務取扱管理者試験において合格基準(満点の60%)を超えた方も当該科目が免除されます(科目合格者制度)。ただし適用は「国内旅行実務」「海外旅行実務」の2科目のみとなっています。
なお受験資格は原則としてありません(過去の試験において不正行為を行ったなどのケースを除く)。したがって年齢や性別等の制限もありません。
合格ライン・合格基準
合格ラインは、各科目とも満点の60%以上の得点になるケースが多くなっています。なお過去の本試験の合格基準(合格ライン)については、一般社団法人・日本旅行業協会(JATA)の実施結果にあるPDFファイルで公開されています。
試験地
「北海道」「宮城県」「東京都」「愛知県」「大阪府」「広島県」「福岡県」「沖縄県」となっています(令和7年度、なお東京都は別途受験2会場が追加)
令和7年度試験の実施スケジュール
・試験日 令和7年10月26日(日)
・合格発表日 令和7年12月11日 (木) ※ 11時頃を予定
合格発表日と合格通知について
結果通知は、合格者には合格証を簡易書留で、不合格者には葉書で送付します。また試験実施団体の日本旅行業協会の事務局で合格者の受験地・受験番号の一覧を閲覧できるようにすると共に、公式ホームページでも掲載される予定です。
このほか総合旅行業務取扱管理者試験の実施概要については、試験を実施する日本旅行業協会(JATA)サイトで御確認ください。
- フォーサイト集計の受講生アンケートに基づくデータによる。 ↩︎

